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2024年01月01日

新年のご挨拶

みなさま新年あけましておめでとうございます。
 2023年も様々なことがありましたが、2024年も明るく楽しく過ごせるように努められるよう今年もよろしくお願いいたします。
2024年は新年開始早々、能登半島で巨大地震が起き、不穏な幕開けとなりました。 被災者の方たちにいち早く今までのような平穏が戻るよう心よりお祈り申し上げます。
+RIVERPOOLは幸いなことに、地震や洪水などの自然災害の影響を受けにくい立地にありますが、大自然の中でグランピングを行っていると、自然に対する考え方や自然との付き合い方について改めて考える機会が多々あります。

私たち人間は、自然災害のときだけでなく、失敗できない舞台で練習の成果を披露するときや、大切な人から連絡が返って来ないときなど、様々な状況下で「不安」を感じます。 不安という言葉にはネガティブなイメージが付きまといますが、不安を感じることができるからこそ、不幸な未来が訪れないように先手を打って回避することができたりと、不安を乗り越えるたびに人間は「安心」と「成長」という報酬を得てきました。

ただ気をつけなくてはいけないことは「安心(感情)=安全(論理)」ではなく、それどころか安心を求め過ぎると危険に晒されることの方が現実世界を観察すると多くあります。

また好きや嫌いといった感情は人それぞれの基準や好みによるものなので議論できないように、安心は感情なので本来は普遍的な議論ができない性質のものですが、その性質が理解されず、安心と安全が同じ机の上で議論されて混乱している場面があることにも注意した上で話しを続けます。

人間には得意なことや不得意なことなど、それぞれに個性があるため、集団生活をする上ではまとまっていた方が助け合え、生存に優位なことがあるので他の人たちと一緒にいた方が安心感を得られます。

しかし、首都直下型地震が起き、東京に存在する人や建物が次々と崩壊した場合を想定すればわかるように、まとまっていることは有事において安全ではありません。

また代表者のみで構成される意志決定機関(権力)が1箇所に集まって“協調”していると、少数の人たちや組織の利益を増幅させるための共謀を行う可能性が上がるため、その他多数の民衆にとっては損失に繋がることがあり、これも安全とは言えません。

今日「多様性」という言葉をキーワードとして、様々な価値観を受けいれようと世界は努めています。 しかし現在使われている多様性という言葉には「多様性を否定する」という多様性は否定されてしまっている現実があります。

多様性について考える上で、当時ブルガリアの貴族院で掲げられていたラテン語での標語「ダウテオプレデレーニェ」つまり「定義を与えなさい」というところからはじめてみると、数学者の森毅氏が言っていた下記の言葉が、多様性という言葉の曖昧さを払拭してくれます。

『「ひとつの文化にいかに溶け込むか」が協調性であるのに対し、社交性とは「異文化とどう付き合うか」ということ』

つまり現在使われている多様性という言葉は、全体で目指すべき目標(規制)に人々をいかに溶け込ませるかといった「協調性(中央集権的)」が重要視されています。 そのため、全体で目指すべき目標を否定する人は否定されてしまいます。 これは日本の教育でもしばしば見られることです。

しかしそれぞれの個性や考え方、文化を大事にしつつ建設的な話し合いを進め、お互いがほどよく手を取り合った調和した世界を築くことを重要視するのであれば、「異文化とどう付き合うか」という問いではじまる「社交性(非中央集権的)」の方こそが大事なことだと思います。

人間は他人だけではなく、自然に対しても自然の理を無視して、人間の論理(協調性)を無理やり押し付けようとしてしまっているのではないかと、不規則で気まぐれな自然を相手にグランピングを行っていると痛感させられます。

形あるものはいずれ崩れ、壊れます。
昔の日本の木造建築は、自然災害が多い日本という土地だからこそ、永遠にそのままの形で残る建物を作ろうとは考えず、形あるものは必ず壊れるという前提のもと、修復や再建がしやすいように作られ、劣化した箇所を交換しながら作り替えられてきました。

日本に目立つ宗教戦争がなかったのも、様々な宗教(考え方)を受け入れ、相手の考え方が理解できないとしても、認めてはいたからでしょう。

つまり、“他人がいるからこそ自分のことがよりよく理解できる”ということを忘れずにいたため、相手のことを愛せなくても、感謝していたのでしょう。

近代医学の父と言われるヒポクラテスは「人間は、自然から遠ざかるほど、病気に近づく」と言われました。

+RIVERPOOLに訪れ、自然と共に時間を過ごすなかで、「自然とどう付き合うか」という問いを嗜み、自然と調和した日常を取り戻し、日頃蓄積された疲れが癒やされることを願います。

 2024年も+RIVERPOOL 埼玉ちちぶをどうぞよろしくお願いいたします。

夜のエントランスとライトアップされたヤシの木
夜のエントランス